NHKの大河ドラマ「光る君へ」にハマっています。
※以下、ネタばれ注意
8/18の放送では、まひろ(紫式部)がついに!源氏物語の執筆を始めましたね。
インスピレーションが降ってくるシーンが神でした・・・
この「光る君へ」というドラマには、源氏物語のオマージュと思われるシーンがたくさんあります。
初期のほうから、それはもう数えきれないほど。
「源氏物語」を読んだことのある方なら、「あ!このエピソードは・・・!」とピンときた方も多いでしょう。
たとえば、道長、斉信、公任、直秀の4人が雨の中で女性の好みについて話す場面。
そっくりなシーンが源氏物語に出てきます。
限られた人にしか分からない仕掛け。
それに気が付いたときの興奮。
物語好きにはたまりません。
味わってみたい方は、ぜひ「源氏物語」を読んでみてくださいね。
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◇「源氏物語」と「光る君へ」の共通点
印象に残ったものを挙げてみます。
雨夜の品定め
まずは、雨の中の恋愛談義のシーン。
まひろが、倫子さま達と一緒に打毱を見に行く話がありましたよね。
打毬に出場したのは道長、斉信、公任、直秀の4人。
雨がひどく降り出したので、4人は控室で雨宿りしつつ、女性の好みや結婚観について話していました。
このシーンは源氏物語の序盤のほう、「帚木(ははきぎ)」の段にそっくり!
(打毬はしていませんが)
「源氏物語」では光源氏、頭中将らが恋愛の経験談や女性論を語りあいます。
光源氏といえば女たらしのイメージが強いですが、このあたりではまだ恋愛経験の少ない様子が見られて新鮮。
地味な話ですが、ドラマにしっかり取り入れてあるんですね~
軒端の荻=さわ
まひろの友人、さわについて。
ドラマでは、まひろとさわが石山寺にお参りに行くエピソードがあります。
そして、藤原道綱(道長の異母兄)も同じ日に石山寺に来ていました。
道綱はまひろのことを気に入って夜這いをかけようとしますが・・・
間違えてさわの布団に潜り込んでしまいました。
暗闇で人違いをしてしまいまったのです。
さわは道綱のことをちょっといいなと思っていたので、間違いだったことにショック!
このエピソードは「源氏物語」の「空蝉(うつせみ)」の段のオマージュでしょう。
光源氏は空蝉という女性を狙っていたのですが、空蝉の親戚の女性と間違えてしまいます。
ちなみに、その女性の名は軒端の荻(のきばのおぎ)といいます。
光源氏も、若い頃はこんな失敗をしたんですね!
平安時代の夜は暗かったでしょうから、こんな間違いはよく起こったのかもしれません。
◇すらすら読める「源氏物語」
「源氏物語」は、古文の名作の中でも、わりとまわりくどい書き方がしてある印象です。
つまり、読みにくい。
大学入試でも、出題されたら「あちゃ~」と思う作品です。
そんな「源氏物語」も現代語訳の本がたくさん出ています。
与謝野晶子さん、谷崎潤一郎さん、瀬戸内寂聴さんなど名だたる方々が現代語訳しています。
その中で、おすすめは角田光代さん!
角田さんは「八日目の蝉」を書いた小説家さんです。
とにかく読みやすい文体なので、読書初心者でもなんとか読めるはず。
原本に忠実なのもポイントです。
個人的に、女性作家さんの文章はやわらかく感じて好きです。
寝る前なんかに気軽に読める感じ。
平安貴族の美しい世界に心が洗われる~!
ただ、なが~いお話なので全然読み終わりません(笑)
気長にちまちま読んでいます。
文庫本↓
貴族たちの間で大人気となった「源氏物語」。
来週は物語を読んだ帝の反応も気になりますね〜!
このタイミングで、「源氏物語」を読んでみませんか?