教員はなぜブラック?元教員が考えてみた

元・中学校教員のしまねこです。

 

生田絵梨花さん主演の「素晴らしき哉、先生!」第1話を見ました。

 

面白かったのですが、過去の自分を見ているようでいたたまれない気分になってしまいました。

 

「教員はブラック」といいますが、何が大変なのか。

 

他の職業と何が違うのか。

 

キーワードは「マルチタスク」ではないかと考えました。

 

 

 

◇教員は接客業?

「ずーっと接客してる感じ」

 

私が教員になってから思ったことです。

 

当たり前ですが、給食、清掃、部活動など、ほぼ1日中生徒とともに過ごします。

 

「多くの人と関わる」という点で、教員は接客業だと感じました。

 

◇教員は事務職?

教員は接客業だと言いましたが、事務的な面もあります。

 

わかりやすい授業のためにプリントを作ったり、パワポを作ったり。

 

個人懇談の順番決めとかアンケート集計とか、成績処理とかテスト採点とか。

 

今日も一日、接客が終わった~と思ったら山盛りの事務仕事。

 

◇教員はイベントプランナー?

運動会、文化祭、クラスマッチ等。

 

学校にはさまざまな行事があります。

 

運営はもちろん教員です。

 

私はクラスマッチの担当をやったことがあります。たかがクラスマッチですが、意外とやることが多いんですよね。

 

審判の分担を決める、賞状の用意、対戦表の用意など、こまごました作業もありました。

 

中学生は役割分担など意外とうまくできないので、教員がお膳立てする必要がありました。

 

運動会担当、文化祭担当なんて想像を絶する仕事量だと思います・・・

 

 

◇教員はカウンセラー?

教室に行ったら、ある生徒が泣いていた。

 

けっこうあるあるです。

 

話を聞かないわけにはいきません。

 

ケンカの仲裁、事情徴収など、警察官のようなことをすることもあります。

 

◇マルチタスクすぎる

要するに、1人の人間がカバーする範囲が大きすぎるのだと思います。

 

毎日大勢の前で話す、事務作業や資料作り、イベントの計画、カウンセリング・・・

 

一人ひとりがこんなにマルチタスクをしたら、疲れて当然というか・・・

 

教員の長時間労働が問題になっていますが、役割分担のできてなさも一因だと考えています。

 

◇教員のみなさんへ

「こんなマルチタスクを毎日こなせているあなたは自信をもっていい!」

 

「完璧にできなくて当たり前!」

 

「ふつうに考えて、やること多すぎるから!」

 

教員としてしんどい思いをしていた私にも言ってあげたかった言葉です。

 

お読みいただきありがとうございました。