内向型HSPの私が教員になって辛かったこと。繊細さんは学校に合わない?

こんにちは。元・公立中学校教員のしまねこです。

自律神経失調症で休職→退職しました。

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とにかく疲労困憊の1年目。

 

こんな毎日が続くのなら死んだほうがマシだと本気で思いました。

 

しかし「しんどいのはみんな一緒!」「いつかは慣れる!」と考える自分もいました。

 

ただ、今になって思うのは、私って学校という場とすごぶる相性が悪かったのでは?ということ。

 

性格は内向的。そして、自己診断ですがHSP気質です。

 

このような性格のことを「内向型HSP」というそうです。

 

今回は、内向型HSPの私が教員になってみて辛かったことなどを書いてみます。

 

内向型HSPで、教員になれるかどうか心配。

内向型HSPで、教員を続けるのがしんどい。

 

という方にとって、参考になれば幸いです。

 

 

 

◇自分がHSPだと感じるところ

まず、「私ってHSPっぽいな~」と感じているところを挙げていきます。

 

・気温や気圧の変化で体調を崩す

・大きな声・騒ぎ声が苦手(子供の声など)

・人混みが苦手

・強風の日は音がうるさくてソワソワする。

・他人の顔色が異常に気になる。

 

外界からの刺激に反応しすぎるところがあると思います。

私が「うるさいな~」と思う音でも、家族はそんなに気にしてなかったり。

 

◇自分が内向的だと感じるところ

「私って内向的だな~」と感じるところを挙げていきます。

 

・疲れたときは一人で部屋にこもることで回復する。

・「遊びに行きたい」とあまり思わない。

・「誰かと話したい」とあまり思わない。(でも話せば楽しい)

・先生や上司に「もう少し積極性がほしい」と言われる。

・家でのんびりするのが大好き。

・友達と長時間一緒にいると、楽しいけど疲れる。

 

この世に「友達と会うことでパワーを回復できる人」が存在すると知ったときは驚きました。

 

回復と言えば一人でゆっくりすること(引きこもること)だと信じていたからです。

 

私の弟がしょっちゅう友達と会うのを見て「あいつ元気だな~」と思っていましたが、彼は外向的なほうなのでしょう。

 

 

◇教員になって辛かったこと

内向型HSPの私が、学校で働いてみて辛かったことを挙げてみます。ちなみに、校種は中学校です。

 

・一人で考え事をする時間が少ない

当然ながら常に生徒と過ごしているので、心を落ち着かせる時間が少ないです。

 

私はよく職員室に逃げ帰り、休憩をとっていましたが、本当にずっっと生徒の近くにいる先生もいます。

 

「人と一緒にいると疲れる」「一人で過ごすのが好き」という人にはちょっときつい。

 

・しゃべるのが主な仕事

授業をはじめ、しゃべらない仕事はほぼありません。

 

朝の会で先生からひと言、掃除の反省会でひと言、部活の終わりにひと言、学年集会でひと言、などなどコメントを求められる場も非常に多いです。

 

もちろん、生徒や先生とのコミュニケーションも毎日のこと。

 

話すと疲れるような人にとっては毎日大変かもしれません。

 

・休み時間がうるさい。

やはりたくさんの子供が集まっているので、授業中以外は静かな環境とは言えません。

 

荒れた学校になると授業中でもうるさいですし・・・。

 

休み時間の生徒たちの声はかなり大きいです。地味にストレスが溜まりますし、静かな部屋に逃げたくなります。

 

・突発的な業務が多い

HSPによるものなのか分かりませんが、やるべきことが急に出てくることが苦痛でした。

 

「〇〇さんが体調を崩したので保護者に連絡を」

「〇〇さんが学校に来ていないので保護者に連絡を」

「先生!〇〇君と△△君がケンカして、△△君が泣いてます!」

「牛乳瓶が割れました!」

「トイレにムカデがいます!」

「急遽、今日の職員会議で司会をしてくれない?」

 

このような小さなことですが、緊急の業務がたくさんあります。

 

それも生徒の健康・ケガに関わるものが多く、ちょっと緊張します。

 

個人的に、会議の司会を頼まれたときが緊張MAXでした。心の準備がしたかった・・・。

 

学校に限らずどこの会社でもあることかもしれないけど、心を乱される原因になりやすいです。

 

・思った以上に、電話が鳴る

どこの企業でも同じだと思いますが、職員室も電話がよく鳴ります。

 

電話は苦手ですが、「あの人全然電話取らないじゃん。」と思われたくなくて頑張って対応していました。

 

これも突発的なのでだいぶストレス。

 

忙しいふりをして電話を取らず、罪悪感に苛まれることもありました。

 

・学校は暑い&寒い

暑さ・寒さで体調を崩しやすい人は注意。

 

30人以上の子供がいる教室はかなり暑いです。気温が高すぎてエアコンがあまり効かない日も・・・。

 

理科室や音楽室など、特別教室はエアコンがないこともあります。

 

そして体育館。夏は暑く、冬は寒いです。

 

卒業式、始業式、学年集会、特別授業など、体育館で過ごす時間は意外とあるものです。

 

・風邪に注意

「毎年何回も風邪を引く」という人もいれば、「もう何年も風邪引いてない」みたいな人もいます。

 

私は前者です。

 

子供は風邪を引きやすいですし、他の生徒との距離も近いためか、流行しやすいです。

 

免疫力の弱い人・風邪を引きやすい人には多少不利な環境かと思います。

 

・回復が間に合わない

心身にダメージ受ける割に、回復に使える時間が少ないことも辛かったです。

 

休日は家に引きこもることで体力やメンタルを回復できるはずが、部活があり、一日中引きこもるということが難しい状況でした。

 

日曜日は部活も休みでしたが、家事や買い物で終わってしまう場合が多かったです。

 

また、来週の授業準備が終わっておらず、休日も授業のことを考えてしまうことも多かったです。

 

心身の回復のために、週休3日は欲しい・・・と切実に思っていました。

 

◇物静かな先生もいた

教員の仕事は「話す」こと抜きでは成立しません。

 

「だったら内向的な私には向いてない・・・」と思ってしまいますよね。

 

しかし、全員がおしゃべりなハイテンション先生というわけでもないです。

 

物静かな先生も何人かいらっしゃいました。

 

あまり話さないから教員になれない、というわけではありません。

 

ただ、私のように話すことがストレスになったり、口数の少ない自分を責めてしまう場合は要注意。

 

ストレスが溜まりすぎると、メンタル不調につながる可能性もゼロではありません。

 

 

◇繊細さんは「学校」との相性が良くない?

学校というところは、繊細な人にとってストレスが溜まりやすい場所なのではないかと思います。

 

甘えとか気持ちの問題ではなく、相性が良くないような...。

 

内向型HSPだけど学校教員になりたいという方は、上手にストレスを発散しながら頑張ってみてください。

 

教員をやりたい!という強い気持ちがあるなら、きっと大丈夫!

 

私はそれほど強い気持ちがなかったので、しんどさが勝って辞めてしまいましたが。

 

内向型HSPで学校で働くのが向いてないかも・・・という方は、苦しまずに働ける場所を探していけるといいですね。

 

それはきっと、甘えではありません。

 

お読みいただき、ありがとうございました!

 

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