こんにちは。元・公立中学校教員のしまねこです。
大学卒業後、とある県の新規採用教員として就職。
その後わずか1年半で体調を崩し、病気休暇→休職→退職という流れに。
どうやら、学校で働くのに向いていなかったようです。
私のどんなところが教員に向いていなかったのか。振り返って書いていきます。
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◇当時の職場環境は?
休職する原因として「職場の人間関係が悪くて・・・。」というのも聞きますが、私の場合は全然そんなことはなかったです。
・初任者指導の先生に何でも相談できた。
・職員室の先生方も、気さくに話しかけてくださる優しい方が多かった。
・同期の先生と気軽に話せた。
・そこそこの大規模校だけど、荒れた学校とかではなかった。
なかなか恵まれた環境でした。
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◇業務量はどれくらいだった?
・1年生副担任
・授業数は週に16時間
・運動部副顧問
・校務分掌は、教科書の注文とかする係
・帰宅は19:00~19:30くらい。遅くとも20:00
1年目から担任を持つ人もたくさんいることを考えると、決して多すぎるとは言えない業務内容です。
◇完璧主義が仇となる。
では、どうして体調を崩してしまったのか。
原因として、私が何でも几帳面にやりすぎたというのがあると思います。
例えば、授業準備を綿密にやりすぎて、いつも授業準備が追いついていませんでした。
学校ではまとまった時間を取るのが難しく、授業で使うプリントは家で作っていました。
就寝前に作って、寝るのが深夜1時を過ぎることも。
深く考えることが好きで没頭しやすい性質なのが裏目に出て、毎日の授業準備に時間をかけすぎていました。
結果、毎日寝不足に・・・。
しかし、綿密な準備と初任者指導の先生のアドバイスにより、だんだんとクオリティの高い授業ができるようになった私。
生徒からの評判も上々。
自信がついた一方で、「次はさらに良い授業をしなければ・・・」と思っていっそう授業準備にこだわるようになってしまいました。
完璧主義とは、やっかいなものです。
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◇「嫌だな~、つらいな~」と思っていたこと。
授業準備が終わらない以外にも、嫌だな〜と感じることがたくさんありました。
・早起きをすること
・人前で発言すること
・子供を叱らなければならないこと
・休み時間の騒々しさ
・大きな声を出すこと
・自分の時間が持てないこと
・休みが少ないこと
他にも細かいものは数えきれないほどあったけど、大きくはこんな感じ。教員として致命傷なものばかりですね。
総じて繊細で内向的な性格の持ち主なのですが、大学生の頃の私は「苦手なことでもやってるうちに慣れてくるだろう」と思っていました。
しかし、実際は全く慣れなくて辛いだけでした。毎日毎日、苦手なことに向き合うのは想像以上にしんどいのです。
そして、帰宅後はご飯とお風呂と明日の準備をしたらあっという間に寝る時間。
好きなことをしてのんびりする時間がないのも相当なストレスでした。
こうして積もり積もったストレスと疲労は週休2日では癒されぬまま、次の週も無理やり頑張る、という負のサイクルが生まれました。
(土日が部活の試合で潰れた週はさらに絶望!)
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◇できるけどやりたくないこと、避けるのは甘え?
教員として働いてみて、自分の苦手なこと・やりたくないことが改めてよく分かりました。
✅できれば大勢の前で話したくない。
✅騒々しいのが苦手。
✅子供を強く叱るのが嫌。
✅できれば大声を出したくない。
実は、これらの苦手なこともやろうと思えば人並みにできるんです。
人前で話すのが上手いと褒められることもありました。逆にそれが悩みどころで...。
「頑張ればできるのに、やりたくないなんてワガママじゃない?」「能力的にできないワケじゃないんだし」「大きな声だって、頑張れば出せるでしょ?」
こんな風に思ってしまいました。
しかし、その考えは間違いでした。
「やりたくないなぁ」と思いながら、無理してやってもロクなことがありません。ただストレスが溜まるだけ。
毎日やることは、なるべく苦にならないことがいい。
そのことに気付けただけでもよかったです。
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お読みいただきありがとうございました!