元・中学校教員のしまねこです。
今回は奨学金の猶予について。私が実際に行った手続きををご紹介します!
自律神経失調症で退職した私。体調の問題で再就職が難しく、ほぼ無職に。(アルバイト程度の収入あり)
私は日本学生支援機構から奨学金を借りていますが、このままでは毎月の返済が厳しいかも・・・。
と思い、奨学金の返済を猶予してもらうことにしました。
では、実際にどんな手続きをしたのか。
✅提出した書類
✅「特記事項」に実際に書いた文章
などをご紹介します。
※本記事の内容は、基本的に2022年4月時点の情報です。
- ◇奨学金の返還猶予って何?
- ◇猶予を申請した理由。
- 理由①返済を延滞してしまった!
- ◇どんな手続きをした?
- ◇「失業中」の提出書類がややこしい
- ◇「特記事項」の欄に書いたこと
- ◇簡易書留で郵送
- ◇承認通知の紙が届いた!
◇奨学金の返還猶予って何?
日本学生支援機構で奨学金を借りている人は、一か月ごとに決まった額を返済していると思います。
その返済を一時的に止めてもらうことを「猶予」といいます。
いったん返済をストップしているだけで、返すべき額が減ったわけではありません。
将来的には全額返さなければなりません。
◇猶予を申請した理由。
私が返済猶予を申請した理由は、主に2つです。
理由①返済を延滞してしまった!
退職する直前のこと、奨学金の返済ができなかったことがあります。
口座の残高不足で、引き落とし不能になってしまいました。
なぜそんなにお金がなかったのか。
傷病手当金(給料代わり)の手続きに時間がかかっていて、2か月分の給料が振り込み待ちになっている状態だったからです。
ロクに貯金もしていなかったため、口座は空っぽ・・・。
引き落としが出来なかったらことについては、日本学生支援機構から電話やハガキが来て初めて気付きました。
対処としては、次の引き落とし日に2か月分のお金を講座に用意しておけば大丈夫でした。
ちなみに、延滞についてはこのような注意喚起がされています↓
・延滞した日数分、延滞金が発生する。
・連帯保証人、保証人に連絡をする。
・延滞が3か月以上続くと、個人信用情報機関に個人情報を登録する。
・さらに延滞が続けば法的処置をとる。
・何らかの事情で支払い困難な場合は猶予申請・減額申請をするように。
延滞なんて自分には無縁だと思っていましたが・・・。
厳しい処置があるんだな・・・と再認識。
理由②退職して収入が激減
うちは父がサラリーマン、母が専業主婦の傍らで学習塾を経営しています。
私は退職してから母の学習塾を少しだけ手伝っていました。
しかし体調の問題で月に1~2万くらいしか稼げず・・・。
退職金もあるけど、スマホ代や病院代など日々の支払いですぐなくなりそう・・・。
このような経済事情から、思い切って猶予の手続きをすることにしました。
◇どんな手続きをした?
申請区分を選択
・傷病
・生活保護受給中
・入学準備中
・失業中
・災害
・産前休業、産後休業、育児休業中
・経済困難(無職、未就職、低収入など)
このように、いろいろな事情の人が猶予を受けられるようになっています。
私の場合、最初の年は「失業中」の区分で申請をしました。次の年は「経済困難」で申請しました。
各区分に猶予を受けられる基準があるので、ホームページで確認してみてください。
そして、自分が審査に通りそうな区分で申請します。
どの区分で申請するかによって、提出書類が変わってきます。
たとえば「傷病」なら病院で診断書をもらう必要があったり。
私は体調不良で再就職が難しいのですが、病院に診断書をもらうほどではない症状なので、「傷病」は避けています。
診断書をお願いするのが苦痛・・・な話はこちら↓
提出した書類一覧
✅「奨学金返還期限猶予願」という紙
✅「奨学金返還期限猶予願提出前チェックシート」という紙
✅人事異動通知書(退職したことを証明するもの)
✅「マイナンバー(個人番号)提出書」という紙
✅運転免許証の写し
これらを日本学生支援機構へ郵送しました。
「奨学金返還期限猶予願」と「奨学金返還期限猶予願提出前チェックシート」は日本学生支援機構のホームページからダウンロードできました。
また、ホームページには提出すべき書類の一覧表もあるので、自分が出すべき書類を確認します。
マイナンバーは「所得証明書」などの代わりになります。
マイナンバーを提出しておけば「所得証明書」などを市役所にもらいに行かなくて済むので便利です。
必須ではなかった気もしますが、日本学生支援機構がマイナンバーの提出を促進しているようなので、一応提出しました。
「マイナンバーを提出できない人はその理由を書くように」とあり、特に出せない理由もないしな・・・という感じで。
先方も、マイナンバーがあるほうが業務がやりやすいのでしょうけ。
◇「失業中」の提出書類がややこしい
「失業中」の区分で必要な書類について、こう書いてありました。(2022年4月時点の情報です)
①雇用保険受給資格者証
③雇用保険被保険者資格喪失確認通知書のコピー
④失業者退職手当受給資格書のコピー
この①~④を提出して欲しいけど、もしなければ次のどちらかでもよい。
⑤雇用関係が終了したことを確認できるもののコピー
⑥健康保険厚生年金保険資格取得(喪失)証明書のコピー(「退職」の記載あるもの)
ただし⑤か⑥を出す場合は、①~④を出せない理由を事情欄か別紙に書くこと。
なんだこれは・・・。そもそも①~④がどんな書類かもわからないし。
どこかで申請したらもらえるもの?という感じだったのでネットで調べました。
すると、公務員は雇用保険に入っていないということが分かりました。つまり①〜③は公務員だった私には関係なし。
あまりに世間知らずで、そんなことすら調べないと分かりませんでした。
それと、④失業者退職手当受給資格書についても、私には関係ないようでした。
最初、これは退職金の証明書のこと?と思っていたのですが、別物っぽいですね。
調べてみたけど難しくて、私の認識が正しいか自信がないので詳しくは書きません。笑
ということで①~④の書類は入手できないことが分ったので、別紙にそのことを書きました。
以下、私が実際に書いた文です。
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①雇用保険受給資格者証
③雇用保険被保険者資格喪失確認通知書のコピー
については、公務員であったため取得できない。
④失業者退職手当受給資格書のコピー
についても、失業者退職手当の受給資格がないので取得できない。
したがって、「⑤雇用関係が終了したことが確認できるもののコピー」として、人事異動通知書を添付いたします。
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この内容を、白い紙に手書きで書いて他の書類と共に提出しました。
内容がこれで正解だったのか分かりませんが、受理されたということは大丈夫だったのでしょう。
書き方も自己流です。先方に伝わればよいのです。笑
◇「特記事項」の欄に書いたこと
日本学生支援機構から奨学金を借りた人にはおなじみの、作文欄です。
学生のときも、年に一度は「奨学金を借りる理由」の作文を書きましたよね。
今回は、猶予を申請する理由を書きました。実際に書いた文章を載せておきます。
これから申請をされる方は、こちらを参考にされても構いません。
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「大学卒業後は公立学校に勤めていましたが、体調を崩し、2020年9月から3か月の病気休暇を取得しました。回復状況が思わしくなかったため2022年3月末まで休職し、同年3月31日に退職しました。退職後は新たに仕事を始めるつもりでいましたが、日によって体調の変化が大きく、不安定な状態が続いています。そのため、しばらくは新たに仕事を始めることが難しいと考え、返還の猶予を申請します。」
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失業区分で伝えるべきポイントは、
・仕事を辞めたこと
・再就職できていないこと
・再就職できていない理由
この3点かな~と私は思いました。私の場合は体調の不安定さがネックになっているので、そのことも書きました。
長期間休職するほど体調が悪かったことも伝わるように書いてみました。
◇簡易書留で郵送
2022年4月時点では、簡易書留で送りなさいという指定はなかったと思いますが、念のため簡易書留で郵送。
簡易書留で送ると、届いた時間などの記録が残るので、届いたかどうか確認できてちょっと安心。
また、手渡しで届けられるので紛失の心配も少ないはず。
◇承認通知の紙が届いた!
申請をして1か月くらいで封筒が届いて、承認通知の紙が入っていました。
これで今年の手続きは完了!
次の年にはまた「今年は返還できますか?」という旨の手紙が来ます。
返せる状況なら返還を再開。まだ無理そうならもう一度猶予の手続きをします。
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今回は奨学金の猶予について、私の体験をご紹介しました。
参考になる部分があれば幸いです。
そして、来年こそは奨学金を返せる状況になっていたいものです・・・。
お読みいただき、ありがとうございました!